ワダマメドットコム

話題の人物のプロフィール、生い立ちを有名人、芸能、スポーツ選手などジャンルにとらわれずに紹介しています

市田ひろみ(いちだ ひろみ)

服飾評論家。1932年7月10日生、大阪府出身。京都府立大学女子短期大学部国文科卒業。

12歳で中国から引き揚げ

 父親がファンだった宝塚女優「大空ひろみ」にちなみ「ひろみ」と名付けられる。その父親が中国の鉱業会社に勤めていたため小学生時代を上海で過ごしたが、戦況が悪化し12歳で引き揚げ。途中乗っていた列車が機銃掃射を受ける危難に遭ったがなんとか帰国し、滋賀・大津で終戦を迎える。

 戦後京都に移り、高校時代は陸上部に所属してインターハイに出場。一方で母親が美容室を経営していた影響で3年生の時に美容師免許を取得している。

大映ニューフェイス

 大学卒業後「ヤンマーディーゼル」に就職。部長秘書を務める傍ら同社のイメージキャラクターもつとめ、茶道、華道、書道、英会話など花嫁修業にも励んでいたが、習い事の先生の紹介で56年に映画会社・大映に入社して「大映ニューフェイス」となる。58年の映画【 手錠 】で女優デビューし、以降主に悪女役で活躍。外国人のようなはっきりとした顔立ちから「和製ソフィア・ローレン」と呼ばれ、コマーシャルなどでも活躍していたが、次第に演技力に限界を感じるようになり63年に女優を引退。

きもの教室を開始

 引退後母親の美容室で働き始め、スタイリストとしても活動していたが、知人に誘われデパートの呉服売り場で着物の着付けを教える「きもの教室」を始めると人気を集めて全国のデパートを飛び回るようになり、テレビ番組『ハイ!土曜日です』にも出演するようになった。

 現在は服飾評論家、タレント、エッセイストとして執筆活動、講演活動やテレビ出演など幅広く活躍している。なお結婚は一度もしていない。

LAST UP 2011/04/13