伊調千春(いちょう ちはる)

レスリング五輪銀メダリスト:48キロ級。1981年10月6日生、青森県出身。中京女子大学(現・至学館大学)卒業。身長157cm。

3人兄妹の長女

 少年レスリングが盛んな青森県八戸市に3人兄妹の長女として生まれる。3歳下の妹・も五輪金メダリスト。

吉田沙保里に勝って優勝

 兄が通っていた「八戸クラブ」で5歳からレスリングを始めるも小・中学生時代は全国優勝はなく、中学3年のJOC杯ジュニアオリンピックでは名門・網野高校の選手に完敗。もっと強くなりたいと網野高校に進学して一層練習に打ち込み、98年の全国高校女子選手権では吉田沙保里を破って優勝。

史上初の姉妹同時金メダル

 東洋大学に推薦入学し世界ジュニア選手権を連覇したが、当時同大には女子部員が3人しかおらず、満足な練習が出来ずに01年のジャパンクイーンズカップで坂本日登美にテクニカルフォール負けしたのをきっかけに中退。翌年女子レスリングの名門・中京女子大に入学し直して同年全日本選手権で初優勝し、翌03年の世界選手権では妹・馨と史上初の姉妹同時金メダルを獲得した。

「銀メダルはうれしくない」

 04年アテネ五輪で女子レスリングが正式種目となったが、当時の階級51キロ級が実施されないため世界選手権後48キロ級に転向。全日本選手権で優勝し、ジャパンクイーンズカップ覇者・坂本真喜子との五輪代表をかけたプレーオフにも勝利してアテネ五輪に出場。女子レスリング初の五輪銀メダルを獲得するも幼い頃から夢だった姉妹金メダルはならず、「銀メダルはうれしくないです」と話した。

「私にとっては金メダル」

 大学卒業後綜合警備保障に入社し、全日本選手権3連覇、世界選手権2連覇を達成。08年北京五輪は2大会連続の銀メダルに終わったが、妹と歩んできた道を振り返り「私にとっては金メダルです」と笑顔を見せた。

八戸西高校保健体育教諭に

 09年に青森県の教員採用試験に合格し、10年に県立八戸西高校に保健体育教諭として赴任。引退はせず競技生活も続ける意向だが、12年ロンドン五輪は断念することを表明している。

LAST UP 2012/01/23