栄和人(さかえ かずひと)

レスリング指導者。1960年6月19日生、鹿児島県奄美大島出身。日本体育大学卒業。

喧嘩は負け知らず

 気性が荒く腕っ節が強かった父親の影響で子供の頃から喧嘩では上級生相手でも負けず。中学時代は相撲や柔道に取り組むも身体の小ささから目立った成績は残せなかったが、名門・鹿児島商工高校(現樟南高校)レスリング部の監督から誘われ、同校に進学。

初試合から116連勝

 レスリングを始めると、高校三冠王(高校選抜、インターハイ、国体)など106戦無敗。無敵の強さで高田裕司(モントリオール五輪金メダリスト)に誘われ日体大に進学。1年生の時に初黒星を喫して初試合からの連勝が116でストップしたが、その後は全日本大学選手権、全日本学生選手権などで優勝。

ソウル五輪出場

 卒業後奈良県体育協会に就職し、以降全日本選手権で6度、アジア選手権で2度優勝し、世界選手権では銅メダルを獲得。84年ロサンゼルス五輪は最終選考会決勝で赤石光生に敗れたが88年ソウル五輪には出場、金メダルを目指すも4回戦敗退に終わった。

女子の指導者に

 90年に選手兼女子レスリング部コーチとして京樽に入社。本格的に女子の指導を始めると飯島晶子、浦野弥生らを世界選手権優勝に導き、93年には世界選手権覇者の坂本涼子と結婚、一女をもうけたが後に離婚している。

全日本女子ヘッドコーチ就任

 選手としてもオリンピックを目指したが、92年バルセロナ、96年アトランタとも出場ならず現役を引退。96年に京樽を退社して中京女子大学附属高校(現・至学館高校)に保健体育科教師として着任し、中京女子大学(現・至学館大学)レスリング部監督にも就任して吉田沙保里伊調千春姉妹を育成。04年には全日本女子ヘッドコーチにも就任し、北京五輪では吉田と伊調馨が金、伊調千春が銀、浜口京子が銅と4階級全てでメダルを獲得した。

五輪メダルを量産

 12年ロンドン、16年リオオリンピックでもメダルを量産。13年12月に就任した日本レスリング協会強化本部長は16年9月に再任されたが、兼任していた女子強化委員長は外れ、東京オリンピックに向けて男女を通じて強化に当たる。なお08年5月に元教え子で2000年世界選手権銀メダリストの岩間怜那と再婚している。

パワハラ問題

 伊調馨に対するパワハラ問題で、18年4月に日本レスリング協会強化本部長を辞任。6月には至学館大学レスリング部監督を解任され、8月に同大を退職。

 12月に非常勤の学外コーチとして至学館大学に復帰。19年11月、同大の監督に復帰することが発表された。

LAST UP 2019/11/20