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川畠成道(かわばた なりみち)

ヴァイオリニスト。生年月日:1971年11月21日。東京都三鷹市出身。桐朋学園大学卒業。

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ヴァイオリニストを父に持つも

 男3人兄弟の長男として生まれる。父・川畠正雄は東京ヴィヴァルディ合奏団や東京シンフォニカ・アンサンブルで活動したヴァイオリニストだが、ヴァイオリンの厳しさを知るがゆえに、子供には指導しなかったという。

アメリカ旅行中に体調を崩し

 小学3年の時、祖父母とアメリカ旅行中に体調を崩し、服用した薬が原因でスティーブンス・ジョンソン症候群を発症。UCLAの付属病院に運ばれ、一命はとりとめたものの視覚障害が残る。

 なお一緒に旅行した祖父(母方)は元チッソ専務の入江寛二(02年死去)で、著書【 魂の響き合うとき 】では画を担当している。

10歳でヴァイオリンを始める

 帰国後治療を受けたが視力は回復せず、将来のことを考え、父親の指導で10歳でヴァイオリンを始める。ヴァイオリンを始めるには遅い年齢だったが、父も驚く才能と毎日の猛練習でみるみる上達。小学5年からはヴァイオリニスト・浦川宜也の指導を受け、中学1年で「日本学生音楽コンクール」3位入賞。2年生の時にはヴァイオリン界の巨匠、アイザック・スターンのレッスンを受ける機会に恵まれ、そこで褒められた事が自信になったという。

高校時代に視力が低下

 高校は音楽の名門・桐朋学園に進学。高校生になると視力がさらに低下して大きな譜面も読めなくなり、耳で覚えるようになる。高校大学の7年間は江藤俊哉に師事し、大学1年の時に「日本音楽コンクール」第3位。

英国王立音楽院の大学院に留学

 桐朋学園大学卒業後、英国王立音楽院の大学院に留学。母親と二人でロンドンで暮らしてレッスンに励み、英国王立音楽院創立以来二人目となる「スペシャル・アーティスト・ステイタス」の称号を授与される。創立175周年コンサートでは唯一のソリストに選ばれるなど、めざましい活躍で同大学院を首席で卒業した。

クラシックチャート1位

 98年に日本フィルハーモニーとの共演でデビュー公演を飾る。同年には紀尾井ホールで初リサイタルを開催。99年にリリースしたデビュー・アルバム【 歌の翼に 】はクラシック・チャート1位を記録した。

 ロンドンのウィグモアホールやニューヨークのカーネギーホールなど海外でも演奏活動を行っている。

デビュー20周年記念アルバム

 18年にはデビュー20周年記念アルバム【 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006 】をリリースした。

LAST UP 2020/09/06