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一ノ瀬メイ(いちのせ めい)

水泳選手:近畿大学職員。1997年3月17日生、京都府出身。近畿大学経営学部経営学科卒業。身長166㎝。

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谷真海 パラスポーツの力

先天性右前腕欠損症

 イギリス人の父と日本人の母の間に生まれ、世界中の人に呼びやすく、表記もしやすいようにと中国語で「梅」を意味する『メイ』と名づけられる。先天性右前腕欠損症のため生まれつき右ひじから先が短い。

1歳半で水泳を始めパラを目指すも

 生後7か月から保育園に通い、1歳半からは京都市障害者スポーツセンターで水泳を始める。好奇心旺盛で4歳で始めたバレエのほか、ピアノや習字も習った。

 小学2年で競泳を始めると3年生の時、パラリンピック競泳日本代表監督(当時)・猪飼聡に勧められ、パラリンピックを目指すようになる。しかし入会を希望したスイミングスクールは、障害者クラスでしか受け入れられないと断わられた。

1年間にイギリス留学

 小学4年の時に1年間イギリスに留学。母親と一緒に祖母(父の母)の家で暮らし、地元の公立小学校に通学、スイミングスクールにも通う。元々家では英語で会話していたため、英会話には苦労しなかったという。

 小学5年で帰国し、本格的に競泳のトレーニングを始める。水泳部がなかった中学時代は陸上部に所属しながらスイミングクラブで練習し、中学2年の時、アジアパラ競技大会に出場。50m自由形で日本新記録で銀メダルを獲得した。

アジアパラ競技大会で4つのメダル

 京都市立紫野高校に進学し、水泳部に入部するも12年ロンドンパラリンピックは派遣標準記録に0.3秒及ばず出場ならず。しかし14年アジアパラ競技大会では200m個人メドレーと100m平泳ぎで銀、50m自由形と100m背泳ぎで銅と4つのメダルを獲得。3年生の時には全国高等学校英語スピーチコンテストで「障害って何?」をテーマにスピーチし優勝した。

リオパラリンピックに出場

 近畿大学に進学し、水上競技部に入部。唯一のパラスイマーながらアテネ五輪銀メダリスト・山本貴司監督のもとで練習に励み、16年リオデジャネイロパラリンピックに出場。8種目に出場するも、個人種目での決勝進出はならなかった。

東京パラリンピックに向けて

 18年アジアパラ競技大会では出場した8種目全てでメダルを獲得。19年3月に大学を卒業、大学職員となり、東京パラリンピックでの活躍を目指している。

LAST UP 2019/08/15