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平仲明信(ひらなか あきのぶ)

元ボクシング世界チャンピオン。1963年11月14日生、沖縄県出身。日本大学農獣医学部卒業。本名:平仲信明。

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弟も元日本王者

 沖縄県島尻郡具志頭村(現・八重瀬町)に五人姉弟の3番目、長男として生まれる。弟の平仲信敏も元日本フェザー級王者(2000年に交通事故で死去)。

具志堅の敗戦をきっかけに

 戦争で右腕を失った父のもと幼い頃から家業の農業兼養豚業を手伝って強靭な肉体を養い、高校3年の時、テレビで見た地元沖縄の英雄・具志堅用高の敗戦がきっかけとなってボクシングを始める。始めて数ヶ月後の県大会で優勝し、インターハイでも優勝。大学時代は全日本アマチュア選手権、アジア大会を制し、84年ロサンゼルスオリンピックにも出場した(2回戦敗退)。

東京の名門ジムを断り

 五輪後プロ転向を決意すると東京の名門ジムの誘いもあったが地元沖縄にこだわり、85年に「沖縄ジム」からプロデビュー。デビュー戦を1回KOで飾り、86年には日本最短タイ記録となる4戦目で日本ジュニア・ウェルター級(現スーパー・ライト級)王座を獲得。9度防衛後王座を返上して89年にイタリアで世界王者ファン・マルチン・コッジ(アルゼンチン)に挑戦し、2度ダウンを奪うなど試合を優位に進めたが判定で敗れた。

沖縄のジム所属初の世界王者

 その後はオーバーワークで身体を壊しての入院や地方ジムゆえのマッチメイクの厳しさなどもあってチャンスに恵まれずにいたが、92年4月、メキシコでWBA世界ジュニア・ウェルター級王者エドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)と対戦。悲願の世界再挑戦を果たすと同級世界戦史上最短記録となる1回1分32秒TKO勝ちで王座を獲得、沖縄のジム所属選手初の世界チャンピオンとなった。

初防衛に失敗

 しかし同年9月の初防衛戦で伏兵、モーリス・イースト(フィリピン)にまさかの11回TKO負けを喫して王座陥落。敗戦後再起を目指したが脳内出血が発覚し現役を引退した。

アンディ・フグを指導

 引退後は「株式会社 平仲」を設立し、平仲ボクシングスクールジムを経営するほか環境開発事業にも取り組んでいる。アンディ・フグやボビー・オロゴンなどK-1選手のボクシングトレーナーを務めたことでも知られる。

戦績

プロ:22戦20勝(18KO)2敗
アマチュア:67勝(64RSC・KO)9敗。

関連人物

具志堅用高

LAST UP 2009/09/06