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高橋勇市(たかはし ゆういち)


陸上選手:アイ・ティ・フロンティアRC所属。身長169cm、体重57kg。
1965年6月12日生、秋田県出身。大曲農業高校卒業。

 農家の長男として生まれる。子供の頃から走ることが好きで中学時代は陸上部に入部し、800m、1500mなどに取り組んだが目立った成績は残せなかった。
 家業を継ぐため農業高校に進学したが、2年生の時に目の難病「網膜色素変性症」を発症し、視力が低下。日常生活に支障をきたすようになって大学受験にも失敗したため、高校卒業後親戚を頼って上京。国立身体障害者リハビリテーションセンターに入学してマッサージや指圧を学ぶ一方、陸上経験を買われて盲人マラソンに出場。10キロ走を何度か完走したものの、あまり興味を持てずにマラソンから遠ざかった。
 88年にリハビリセンターを卒業。マッサージ師として働き始めると、96年10月のアトランタパラリンピックで金メダルを獲得した柳川春巳に刺激され、12月の那覇マラソンに出場。初のフルマラソンを5時間かけて完走すると、その後は本格的に練習を重ね、マラソン出場の度に自己記録を更新。しかし99年の代表選考会を怪我で欠場し、シドニーパラリンピック出場はならなかった。なお34歳の時に完全に失明している。
 01年には100キロのウルトラマラソンを完走。03年の全日本盲人マラソン選手権で優勝してアテネパラリンピック代表の座を獲得すると04年4月の国際盲人マラソンでは2時間37分43秒の世界記録(当時)を樹立した。
 04年9月のアテネパラリンピックでは男子T11(全盲クラス)の3種目に出場。初めに出場した1万mでは日本新記録で4位に入賞するも次の5000mでは途中棄権に終わったが、マラソンでは見事に金メダルを獲得。活躍を評価され総理大臣表彰、東京都障害者スポーツ功労賞、秋田県民栄誉賞などを受賞した。
 06年にはIPC陸上競技世界選手権大会マラソンで金メダルを獲得。08年の北京パラリンピックではマラソンのみに出場して連覇を目指したが、ルール変更により全盲と弱視が同じクラスに統一されたため厳しい戦いとなり、16位に終わった。
 現在陸上で活躍する一方、04年3月に入社した株式会社アイ・ティ・フロンティアにヘルスキーパー兼CSRアドバイザーとして勤務。04年には眼科医院の薬剤師で市民ランナーでもある女性と結婚している。

LAST UP 2008/09/17
 
作品
関連項目
リオパラリンピック特集

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